企画名

参加教員

企画の概要

　数理物理は理論物理学において重要なことは当然であるが, 数学にとっても研究の方向性を考える上で重要である. しかし, 数学と物理では研究の目標が少し異なり, 数学においては厳密な論理展開による理論構成を目標とするが, 物理では実際の現象の説明するための理論構成を目標とする. そのため, 立場によって何が解決済みで何が未解決であるのかが異なることがある. このスタディーグループではそれぞれの立場からの”理論”を知ることによって, 分野間の相互理解を深められるような場としたい.

　活動は自主ゼミ形式で行うため, 発表を担当できる人を特に歓迎する.

実施期間・頻度

定期的にセミナー形式で行うセミナー型や, 特定の時期に集中的に行う自由設計型など考えられる. 参加者の都合にもよるため, メンバーが決まった後に相談の上決める.

説明会資料

4/19（金）のスタディグループ説明会資料はこちら

TA雇用の有無

有り

その他、特記事項など

異なる専攻や学系の学生が集まって行う形式のため, 都合が合わず, 活動に参加できないこともあります.

問い合わせ先

kusuoka＊math.kyoto-u.ac.jp
（＊を@に変えてください）
 

スタディグループへの登録は締め切りました。
関心のある方は macs ＊sci.kyoto-u.ac.jp（＊を@に変えてください）までご連絡ください。
 

活動報告

活動目的・内容

数理物理学は、理論物理学においてはもちろん重要であるが、数学においても研究の方向性を考える上で重要な研究テーマである。このスタディーグループでは数理物理学に興味のある学生を広く募り、専攻や学系の枠を超えたメンバーで自主ゼミの行うことによって、それぞれの分野からの問題意識を共有することが目的であった。
学生に自主ゼミのテキストの候補を挙げてもらい、それぞれのテキスト(テーマ)に興味のある学生を募ることによって自主ゼミのグループを作成し、グループごとに活動を行った。今回活動を行ったのは、主にランダム力学系と作用素環論のグループである。それぞれ１つずつテキストを決め、発表者が参加者に内容を説明するセミナー形式で活動した。その他の活動は、発表者が特定の話題について紹介するというものであった。複数の自主ゼミに参加する、興味の幅の広い学生もいた。
活動目的の部分でも述べた通り、このスタディーグループでは専門知識の習得よりも、分野間の交流に重点をおいている。そのため、セミナーでは進度についてはあまり意識をせず、参加者が自由に質問を行い、それぞれの分野における印象などを述べ合う場面が多数みられた。

• 二週間に一度程度、５号館の講義室で、学生が発表する形式の輪読ゼミを実施
• 二週間に一度程度、機械学習と理学に関するセミナーに参加し、議論

活動成果・自己評価

このスタディーグループは３年目となるが、これまで参加してくれた学生が引き続き参加してくれたことや、やる気のある学生が集まっていることから、それなりに活発に活動することができた。特に発表者が頑張って準備をしてくれたことから、ランダム力学系と作用素環論のグループのいずれもテキストを十分に読み進めることができた。扱った内容は全て数学に関するものであったが、物理系の学生も沢山参加し、物理的視点からの意見も出て、分野を超えた幅広い見識を得ることができた。また、様々な専攻や学年の学生の間の交流の場となり、普段もつことのできない交流が生まれた。これらはこのスタディーグループにおける活動の大きな成果と言えるだろう。
一方で、学生の中には忙しくてなかなか参加できなかったり、自主ゼミの進度が早くて活動への参加をやめる学生もいた。実際は誰でも気軽に参加できる状態になってはいるが、今後はより気軽に参加できるような印象を学生に与えられるようにしたい。

SG10報告会資料ダウンロード

SG活動に関する写真・図

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参加メンバー